DHC-オンライン講座 料理で学ぶ 英日翻訳基礎演習コース
このコースの添削課題はLesson 2,Lesson 4,Lesson 6の最後にあります。添削をご希望の方は,DHC総合教育研究所の『資料請求・お申し込みページ』から講座受講(税込15,750円)をお申し込みください。受講生の方は,すべての講座の広告の入らないPDF版のTextbookを受講生専用ページからダウンロードできます。
Lesson 1 人称代名詞翻訳は面白い! 料理もおもしろい! この講座に登場する題材はすべて料理にまつわることばかり。レシピのとおりに料理を作ってみるもよし。紹介されているブログ(インターネット上の日記)を読んでみるもよし。楽しみながら翻訳技術を身につけていきましょう。 Lesson 1ではまず,「英文和訳」と「翻訳」の違いが比較的わかりやすい形で表れる人称代名詞(I, you, he, her, it,they,theirなど)の訳し方について検討してみましょう。英文和訳の課題ならば,youは「あなた」,heは「彼」,sheは「彼女」と訳していればよいのですが,それでは「翻訳」になりません。基準は,「同じ内容を日本語で表現するとすればどう書くか」なのです。
STEP 1 代名詞の省略まず,簡単な例を見てみましょう。 You don't need to peel the squash. Just slice them thinly
and then steam or simmer in some water until soft. 最初の文の主語「あなたは」も,2番目の文の「それらを」も,いかにも翻訳調です。どちらも省略したところで誤解を招いたりわかりにくくなったりする恐れはありません。(蛇足ですが,蒸す,ゆでる以外に,電子レンジによる加熱もありますね) 次に,同じ文を書き換えた例を読んでみてください。 訳例2 カボチャの皮をむく必要はありません。そのまま薄く切って,やわらかくなるまで蒸すか弱火でゆでるかします。 英語の文には原則として必ず主語があります。しかし,日本語では主語が明らかな場合,誰がするかは明示しないのが普通です。主語を明示したことによって訳例1のようにかえって不自然な印象を与えてしまう場合も少なくないのです。 次の例を見ましょう。 These were called "turkey tacos" when the recipe was given to me but I'd think of them as more like flautas. Whatever you call them, it was a great different way to use up the last of the turkey. 訳例1 そのレシピが私に与えられたとき,これらは「ターキータコス」と呼ばれていたが,私はむしろそれらを「フラウタス」と見なしたい。あなたがそれらを何と呼ぼうと,それは七面鳥の最後を使い切るためのすばらしい別の方法だった。 訳例2 この料理は,私がもらったレシピでは「ターキータコス」となっていたが,むしろフラウタス(メキシコ系の料理)だと思う。呼び名はともかく,ローストターキーの最後の残りを使い切るには最高の,いつもとひと味違う調理法だった。 訳例1と訳例2の大きな違いのひとつは最初の例とほぼ同様で,人称代名詞の訳出を省略したかどうかです。この2つのどちらが自然な表現でしょうか? それを判断する基準は,「同じ状況に立たされたとき,日本語なら普通はどう言うか」です。たとえば,次のような状況を思い浮かべてください。友達の誕生日にホームメイドのケーキを贈ろうと思って一所懸命作っています。でも,なかなかうまくできません。そこへ,ちょうどその友達から電話がかかってきます。「今,がんばって作っているのだけれど,うまくいくかどうかわからない。………」。この「………」の部分に入れるとしたら,「それがうまくできたら,私はあなたにそれを送ります」と「うまくできたら送るね」のどちらを選びますか?「それがうまくできたら,私はあなたにそれを送ります」とは絶対言わないでしょう。友達を相手に話すのでしたら「うまくできたら送るね」といった表現を使うと思います。そういえば,以前,学校英語の英文和訳を会話に使って皮肉たっぷりに面白おかしい話に仕立てた短編を読んだのを思い出しました。そうそう,清水義範さんの『永遠のジャック&ベティ』(講談社)という本です。 訳例1の表現は,単に原文の単語を訳語で置き換えただけの「死んだ表現」です。その言葉が発せられた場面が思い浮かぶような「生きた表現」にはなっていません。生きた表現にするには,自分が今までの人生で頭にためてきた語彙や表現の中から最適なものを引っ張り出してくる必要があります。辞書に列挙されているのは,魂のこもっていない紙の上の言葉ばかりなのです。その言葉に魂を入れるのは,あなた自身の力です。 原文にある単語に対応する訳を省略してしまった方がよい場合もあります。すべては,日本語にしたときにどういう印象を読者に与えるか,どういう情報を読者に提供するかで決まります。人称代名詞の訳語の決定についても同様です。日本語の文章には,「文脈から明らかなことは書かない」という暗黙の了解があります。この了解を破って,いちいち主語などを明示すると,「うるさい」感じの文章になってしまうのです。 次も,代名詞の訳を省略した方が自然な訳文になる例です。 When I was writing about the mousse of smoked trout, I remembered that I still had some of it in the fridge. 訳例1 私が燻製マスのムースについて書いていたとき,私はそれをいくらかまだ冷蔵庫の中に持っていることを私は思い出した。 訳例2 私は燻製マスのムースについて書いていたとき,それがまだ冷蔵庫の中にいくらかあることを思い出した。 訳例3 燻製マスのムースのことを書いていたら,そういえば冷蔵庫にまだいくらか残ってたっけ,と思った。 訳例1のように「私が,私は」と連発されると,とてもうるさく感じられ,肝心の内容に集中できなくなってしまいます。訳例2のようにすれば一応合格でしょう。さらに,ひとひねりして訳例3のようにしてもよいかもしれません。ただし,訳例3で主語の「私は」を完全に省略してしまったのは,今はやりのブログ(インターネットで公開している個人の日記)だからです。日記ですから,引用や伝聞,会話以外の部分でしたら,主語はたいてい「私は」か「私が」でしょう。ふつうの紙の日記をつけるときでも,「私は今日はワインを買った」ではなく,「今日はワインを買った」,あるいは単に「ワインを買ってきた」と書きませんか? ところで,次の例を見てください。 We baked biscuit yesterday. 訳例1 われわれは昨日,クッキーを焼いた。 訳例2 われわれは昨日,ビスケットを焼いた。 日本人が「ビスケット」と聞くと,たいていクッキーのような薄く小さな甘い焼き菓子を思い浮かべますね。私の場合,ビスケットはどちらかというと四角くて黄色っぽくて,バターとミルクの香りのする,むかし懐かしいおやつのイメージがあります。一方,クッキーと聞くと,チョコチップなどが入っている,丸くて茶色っぽいアメリカ風のものを思い浮かべます。丸くて大きな缶にいろいろな種類のものが詰め合わせになっているものも,クッキーでしょうか。世代の違いもあるでしょうが,皆さんはいかがですか? インターネットで調べたところ,ビスケットとクッキーの区別について,さまざまな人や会社のさまざまな定義や説明が出てきてとても面白かったです。たとえば,http://www.home-tv.co.jp/entame/ gimon/ 10305/index2.htmなどをご覧ください。 ところが最近ではフライドチキンのファーストフード店などで,スコーンのようなパイのようなデニッシュのようなものを「ビスケット」と称して売っていたりします。biscuitは,アメリカでは,このスコーンのようなパイのようなものを指し,焼きたての熱々のところをバターやジャム,メープルシロップ,ソーセージなどと一緒に食べます。小さく丸くて甘い焼き菓子はアメリカではcookieです。イギリスではどちらもbiscuitですが,小さく丸くて甘い焼き菓子のほうをsweet biscuitと言って区別するときもあるようです。さらに脱線ですが,子供と一緒に『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』を読んでいて出会ったクランペット。これが気になっていましたが,図書館で借りてきた『“ハリー・ポッター”の料理・お菓子Cooking Book』(コアラブックス)という本に載っていました。それによるとドライイーストで作る粉のパン系の食べ物で,イギリスではごく日常的な食べ物として朝食やお茶のときに食べるそうです。写真を見るかぎりでは,スコーンに似ていますが,フライパンで焼くというのですから,ホットケーキのようでもあります。「外側はかりっとして,中はもちもちした食感」だそうです。今度作ってみようかなと思っています。この本のように,物語や映画に出てきた料理やお菓子を再現するためのレシピが載っている本は,ストーリーもレシピも,と二重の楽しみが味わえますね。検死官シリーズの大ファンである私にとっては,『パトリシア・コーンウェルの食卓』(講談社)も大変興味深かったです。 さて,こんな状況で,上の例を訳すとしたら,訳例2のほうが無難でしょう。しかし,昨日焼いたものがクッキーだということが前後関係でわかっている場合であれば,訳例1でも大丈夫です。ちなみにクッキーはフランス語ではサブレー(sable)ですね。鳩サブレーは懐かしくておいしい。 もうひとつ,次の例も見てください。これは,あるレシピの材料のところから採りました。
12 thin green asparagus stalks 訳例1 アスパラの茎(細めのもの) 12本 訳例2 アスパラ(細めのもの) 12本 stalkは,辞書ではたいてい「植物の茎」という訳語が当てられていますが,ここでは穂も含めて全体を指します。 Merriam Webster Online(http://www.m-w.com/)で調べてみると,たしかに"the main stem of an herbaceous plant often with its dependent parts"(草質の植物の主要な茎。付属部分も含める場合が多い)という説明が載っています。この例でアスパラの穂は,"often with its dependent parts"に当てはまるわけでした。なお,このサンプル・レシピはLesson 3にあります。stalkにこのような使いかたがあることを私が知った経緯も,そこに書いておきました。 以上2つの例で重要なのは次の2点です。
こうした意味からも,単に辞書に載っている訳語だからといって,それをそのまま採用してはいけないと言えるわけです。自分の勘違いや思い込みを見つけるために,自分の頭を徹底的に疑ってかかって,正確な訳文を目指しましょう。なお,アメリカ英語とイギリス英語の違いについては,Lesson 3で解説します。 訳してみましょう
Blueberries are on sale around here. My kids love them plain2), in cereal, in pancakes3), and in smoothies. This morning we made blueberry pancakes. Just take your favorite pancake recipe and pour the batter on the grill. Once the pancakes have started to bubble, plop the blueberries (washed of course) onto the top of the pancake and use the spatula to press them in a bit. Flip over when the bubbles start to stay open. Cook another minute or two. What? You don't have a favorite pancake recipe? Here's an easy one.
Warm the milk and butter until the butter is melted. Let this cool a bit or else it will cook the eggs when you add them. In a separate bowl, whisk5) the eggs until well beaten. Add the cooled milk and butter and stir. Now, most recipes will tell you to blend the flour, baking powder and salt in a separate bowl, then add the moist ingredients. But I've found that if I just sprinkle the dry ingredients around on top of the wet ingredients, then stir them together it works just fine. You don't want a big clump of baking powder or salt somewhere, so just sprinkle them around rather than pouring them in. This works for plain pancakes as well, of course. But the blueberries do add a wonderful flavor! (Copyright 2003-2005, Ellen Lawson Ferlazzo) 語句
あなたの訳
訳例我が家の周辺ではブルーベリーが安く出回っています。娘たちはそのまま食べるのも,シリアルに散らして食べるのも,ブルーベリーパンケーキにするのも,スムージーにして飲むのも大好き。今朝はパンケーキに入れました。皆さんとっておきのレシピでパンケーキのたねを作って,鉄板やホットプレートに流します。表面にぷつぷつと小さな穴があき始めたら,ブルーベリー(洗ったものですよ,もちろん)をのせ,フライ返しでちょっと沈めてあげましょう。パンケーキの表面の泡が消えずに残るようになったらひっくり返します。あともう1,2分焼いてできあがり。なんですって? 「とっておきのパンケーキのレシピ」がない? じゃ,簡単なのをお教えしましょうね。 <材料> 牛乳 240cc
この裏ワザは,もちろんプレーンパンケーキにも応用できます。ですが,ブルーベリーを入れれば,また一段と風味が増すというわけです。 解説
STEP 2 人称代名詞の置き換え ― 名詞への置き換え英語の文章にyou, he, she, itなどの人称代名詞が現れる頻度と,日本語の文章に「あなた」「彼」「彼女」などが現れる頻度を比較してみると,明らかに英語の文章に現れる数が多いことがわかります。次の例を見て,その理由を考えてみましょう。
Her grandmother started teaching her to cook when Caren was only six years
old, because she wanted her to learn to take care of herself. For by the
time her granddaughter was 6 she was already 65. これまでの例と同様,訳例1は人称代名詞を辞書どおりに訳したものです。訳例2では,人称代名詞は省略するか,あるいは名前などに置き換えています。 さてどちらの方が,「よい訳」だと思いますか? 訳例1の描写は,なにか少し離れたところにいる第三者が,客観的に(「私には関係のないことですが」といった感じで)単に事実を記述しているような感じがしませんか? これに対して訳例2の方は情感がこもっているので,「ある物語の最初の方で,主人公カレンの生い立ちを紹介している場面」と考えてもよいような気がします。ひとつ前の例で見たように,人称代名詞は省略した方がよい場合も多いのですが,この例のように名前や家族内での役割名など具体的な名詞で置き換えるとわかりやすくなる場合もあります。 もちろん,人の感覚はさまざまですから,訳例1でも違和感を持たない人もいるでしょう。しかし,翻訳という作業においては,(原文と同じ世界を再現するために,あえて特別な効果を狙った場合を除いて)読者のほとんどが(できれば全員が)違和感を抱かない表現を使うべきなのです。原文を翻訳する段階で,余計な雑音を入れてはいけないのです。このためには,「自分が」ではなく,「世の中の多くの人が」文章を読んだとき,その文章をどう感じるかを想像できるようでなければなりません。よく引き合いに出される比喩ですが,翻訳者はいわば人形浄瑠璃の黒衣(くろこ)であり,単なるフィルターにすぎないのです。自分臭さを可能な限り排除して,忠実,誠実,謙虚に原文の雰囲気や情報を再現し伝える,純粋な伝達者としての任務と立場を忘れてはなりません。その意味では職人的なところのある仕事だと思います。 今度は具体的にそれぞれの表現を検討してみましょう。まず「彼女は彼女に彼女自身の」という部分。最初の「彼女」はカレンの祖母で,2番目の「彼女」と「彼女自身」はCarenのことなのですが(Carenという固有名詞の前に,そのCarenを指す「彼女」を使うというのは英語ならではの用法です),後で「祖母」という名詞や「カレン」という名前が出てくるのに,人称代名詞「彼女」を使うことは日本語としては不自然です。ですから,この2種類の「彼女」が誰のことか,あるいは祖母とカレンのどちらのことなのか,わかりにくいと思う人がいるでしょう。日本語の人称代名詞は,既に登場した人を表すのが原則です。第一,「彼女は彼女に彼女自身の」では,いったい何が言いたいのかさえわかりません。 「彼女」と,「祖母」および「カレン」の順序を逆にして「祖母はカレンに自分自身の・・・」ならば,まだ許せる気がします。「私の父は彼が30歳になった翌日に母と結婚した」とするよりも「私の父は30歳になった翌日に母と結婚した」などとする方が自然です。日本語では動作の主体が変わらなければ省略する方が自然なのです。「彼女の」とか「彼が」が出てくると,(少なくとも一部の読者は)「あれ? 何か妙だ」といった余分な感覚を呼び覚まされてしまいます。私たちのように翻訳に関係している者にとっては「これは翻訳された文だろうな」と勘ぐってしまいます。 そこで,訳例1の前半を「祖母はカレンに自分の身の回りのことは自分でできるようになってほしかったので」と直したとしましょう。すると,続く「彼女の祖母はカレンが6歳のときに彼女に料理を教え始めた。」の「彼女」はいったい誰だろう,カレンではないのではないか,という気もしてきます。この「彼女」はカレンではなくて,それ以前に登場した別の女性かもしれないなどと思ってしまうのです。「カレン」と参照した人を,直後で「彼女」と言い表すのには,日本語では無理があるわけです。 理屈をこねればこのようなことになるのでしょうが,要するに,普通の人が母国語で自分の文章を書くとき,こういう表現を使うかどうか,振り返って考えればよいのです。「私はそうは思わない。『彼女の祖母はカレンが6歳のときに彼女に料理を教え始めた』で何が悪いのかさっぱりわからない」という人がいたら,それは最終的には感性の問題になってしまいますが,世の多くの日本人はこの表現を不自然に感じます。したがって,そのような訳文を書いていては翻訳者としてはやっていけません。世の多くの人が不自然さを感じない文を使って書かないと,訳文としては失格です。 「英文和訳」の影響が大きいためか,最近では書き下ろしの小説などにも,「彼」「彼女」などの表現が頻繁に使われるようになってきたようです。これを考えると「彼」「彼女」などを使うことにそれほど神経質にならなくてもよいのかもしれません。しかし,おそらく読者の何割かの人は「彼」「彼女」が頻繁に出てくる文章には違和感を覚えます。翻訳においては,「問題が起こる可能性があることは,避けられるならば避けておく」のが原則です。オリジナルの文章ならばそれで納得してくれる人でも,翻訳だからということで特別な目で評価される場合があるのです。この意味で翻訳は保守的な性格を持った作業だと言えます。名文を書くことのできる有能な作家の翻訳ならば,どんな単語を使ってもそれなりの意図があってのことだろうと批判はされないでしょうが,それだけのセンスや技術を身につけるまでは,「保守的な訳」つまりできるだけ多くの人に違和感を抱かせない訳を採用しておく方がよいと思います。 STEP 3 人称代名詞の置き換え ― 「自分の」「自〜の」人称代名詞について,さらに例を見てみましょう。 Mike made porridge for his wife, and then began frying his eggs. 訳例1 マイクは彼の妻のために粥を作ってやり,それから彼の卵を焼き始めた 訳例2 マイクは妻に粥を用意してから,自分の卵を焼き始めた。 STEP 2の例ではsheなどの人称代名詞を「カレン」や「祖母」といった具体的な(固有)名詞で置き換えましたが,この訳例2では,his eggsのhisを「自分の」と訳しています。このように所有格を,「自分の」「自社の」「自国の」など,「自らの」という意味で訳すと自然になる場合もあります。 以上のように人称代名詞については,次のことを肝に銘じておきましょう。
大原則1 人称代名詞を辞書の訳語どおりに訳すことはまずない この大原則 — 辞書に載っている訳語をそのまま採用してはいけない — は,じつはどの単語にも当てはまると言っても過言ではありません。普通の名詞でも動詞でも,ただ単に「辞書に載っていたから」という理由で採用してはなりません。その単語が周囲の単語と結びついたときに,ある訳語がもっともふさわしいから採用する,というのでなければならないのです。結果的に,それが辞書に書いてある単語になる場合もあるでしょうが単に「辞書に載っているから」というのは訳語選択の基準としては,あまりに安易です。 訳してみましょう
Rice--Plain old white rice1) I just bought another big bag of rice at Costco this morning. I keep it in several different containers with bay leaves to keep the bugs out. Partially it's cheaper to buy that way and doesn't go bad. Partially I like knowing I always have a meal around! Rice is definitely a pantry item for me. Leftover rice and meat for fried rice. Leftover rice and milk and sugar for rice pudding. A quick snack for the girls after school. Underneath leftover beans of almost any kind, or lentils, or whatever--for a quick easy lunch. I've read, but not tried, that you can freeze leftover cooked rice and it makes great fried rice! One of these days when my freezer's got space I'll try that. In the meantime, here's how I cook it.
Put it all in a pan and bring to a boil. Stir it and turn the heat down about as low as possible, to just barely a simmer. Cover and cook for 25 minutes. Stir and serve. 1 cup raw rice is enough for 3 of us to eat plenty and have leftovers. I used to boil the water, then add the rice, but I find it makes no difference if I dump it all together in the beginning and it's much easier. I can use the same measuring cup if I measure the rice first (so the rice doesn't stick to the water). For easy variations, use broth instead of water. This is a great use for those cups of frozen chicken broth you have in the freezer. Also, you can saute the rice in a bit of oil first, with some seasonings, and then cook as above with broth for a pilaf of sorts. I'm still searching for the perfect rice pudding recipe. (Copyright 2003-2005, Ellen Lawson Ferlazzo) 語句
あなたの訳
訳例ライス – 昔ながらのただの白いライス 子供のころ,我が家の夕食には,ほとんどいつもジャガイモが出た。ときにはショートパスタにミートソースをからめてオーブンで焼いたものだとか,ラザニアだとかが出ることもあったが,主食はだんぜんジャガイモだった。ゆでジャガ,ベイクトポテト,マッシュポテト,ポテトグラタン,フライドポテト。そのどれもがおいしかった! ところが白いライスとなると,まれにしか食卓にのぼらなかったから,めったに食べられない特別なごちそうだった。母さんが大恐慌のころの自分の子供時代について話していたのも覚えている。学校から帰ってきたときのおやつが,ライスの残りにバターの小さなかたまりをのせて温めなおしたものだったとか,ミルクと砂糖をちょっとずつかけたライスを火にかけ,甘くておいしいおやつを手早く作ってもらったとか。当時は,しょうゆはかけなかっただろう。私の子供たちは,ライスとなると,しょうゆが欠かせないけれど。 今朝コストコで,また大袋入りの米を買った。うちでは,これを5,6個の容器に小分けし,虫除けに月桂樹の葉を入れて保存しておく。ひとつには,こうやって買ったほうが割安だし,米は日持ちがする。それに,食材のストックがいつもあると思うと安心していられる! 米は私にとってはまさしく食料棚の常備品なのだ。余ったライスとお肉があればチャーハンができる。残ったライスと牛乳と砂糖でライスプディングができる。学校帰りの娘たちの簡単なおやつだ。レンズ豆でも何でもいい,どんな豆料理でもライスにかければ,あっという間に手軽なお昼のできあがり。まだ試してはいないけれど,ものの本によれば,余ったライスを冷凍しておくと,チャーハンにとても便利なのだそうだ! そのうち,冷凍庫に空きができたら試してみよう。とりあえず,私のライスの炊きかたをご紹介しておく。 <材料>
<作り方> 以前は鍋に湯を煮立たせたところへ米を入れていたが,最初に材料全部を鍋に入れて作っても,できあがりに変わりのないことがわかったし,そのほうがずっと簡単だ。それから,米を先に計れば,そのままの計量カップで水も計れる(逆にすると,計量カップの内側がぬれているので米がくっついてしまう) 簡単なバリエーションをひとつ。水の代りに,肉や魚や野菜で取ったスープストックを使う。小分けにして冷凍しておいた鶏のスープストックの活用法としては最適。また,最初に米を少量の油で炒め,調味しておいてから,スープストックを加えて上記のように炊けば,いちおうピラフができる。ライスプディングについては,依然完璧なレシピを探索中。 解説上の「原文の情報」のところで「STEP 1でご紹介したのと同じサイトです」と書いてあるにもかかわらず,訳文の調子が違うことに気づいたかたもいらっしゃると思います。「ですます調」と「である調」で,同じ人が書いた文でも感じが変わることがわかるでしょう。好みもあるでしょうが,料理のブログとしては,どちらが合っていると思いますか? もしも,このブログ全体を訳すのであれば,どちらかを選んで統一する必要があります。 省略や置き換えをした代名詞がかなりあります。皆さんの訳ではどうなっていますか? こうして意識して読んでみると,日本語では代名詞をいかに使わないかがわかると思います。翻訳とは,まず原文をざーっと読んで内容を頭にたたき込んでおいてから,その内容を自分の日本語で表現する作業だと言っても過言ではありません。そのくらいの柔軟な姿勢で取り組むと,自然な訳文に仕上がります(だだし,あくまでも原文の主旨と雰囲気を忠実に再現するという翻訳の大原則を守った上での話ですが)
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